2008年7月12日土曜日

世界の友人たちへ感謝の手紙: Thank you letter

過剰な警備体制のもと、
この国に入ることすら難しい状況のなかで、はるばる遠くから来て
くれてありがとう。
ともに人生のひとときを共有してくれてとても感謝しています。

世界に広がる課題を共有し、ともに民主主義のつくり方を考え、
矛盾を指摘することができて、世界のネットワークを感じました。

G8各国の中で、唯一、アジアの国である日本。
しかし、多くのひとびとが自分自身が暮らす世界について無関心である
ことに、戸惑いを感じられたことと思います。

私たちはG8で話し合われるさまざまなテーマに対して
ひとびとが起こすアクションを正確に市民に伝える場となることを
期待し、市民メディアセンターをつくりました。

そしてわたしたちはみなさんが外からの風を運んでくれることを
待っていました。

みなさんは、個人と個人のつながりだけでなく、
連帯していっしょに訴え行動していくことの大切さを見せてくれました。
そして、圧力や権力や商業的利益のみに左右されない考えや
発言を市民に伝えていくことの意味もまた教えてくれました。

たとえば、みなさんが持ち寄ってくれたデモンストレーションの映像から
できあがった1本のビデオは闘うひとびとの背中を確実に押しました。

管理されることが当たり前の社会のなかで、

「道は誰のものか?」
「警察は何のために働いているのか?」
「参加者のためだけでなく、それをひとびとに伝えることの大切さ」

わたしたちはそういうことを考えられなくなっていました。
そんなわたしたちに、みなさんは行動の仕方、考え方を示してくれ
たのです。

わたしたちにとっても予想外のことがたくさんあったけれど、
今回の経験をこれからに生かし
このネットワークを広げて行動していきたいと思います。

ひとつの積み重ねがわたしたちの思想を変え、社会を変え、世界を
変えていくでしょう。
みんなに元気づけられた日本のなかまと、
まだ残っているみんなと一緒に、もういちど声をあげました。
そしていつか、来年のイタリアか、またべつの場所で出会いお互い
の体験を共有して、
よろこびを分かち合うことができるでしょう。
その日を楽しみにしています。

本当にどうもありがとう。

CMC Sapporo/G8 Media Network